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2007年6月23日 (土)

学芸員雑感

 博物館には学芸員と呼ばれる資格を有して勤務している職員がおります。でも、職場での肩書きは学芸員とは限りません。自治体にもよるでしょうが、一般的には事務吏員であって、主事・主査・主任といったケースが大半です。学芸員という名前を聞くと、「研究職」なのかと勘違いする人も結構多くおります。

 一般的に博物館や美術館に勤務するためには、まず自治体の採用試験を受けなければなりません。その上で、配属されますが、資格を有していても、希望通りに勤務できるわけではありません。また、「学芸員」として採用した場合、博物館や美術館といった固定した施設にしか勤務させられなくなることもあります。そして、同じ職場が長くなれば、そこに胡坐をかいてしまうケースもあります。確かに専門職としての学芸員は必要ですが、市民サービスとしての専門職であることを理解しておく必要があります。

 一般職として採用されたにもかかわらず、名刺に○○○博物館学芸員と記載している職員も結構多くおります。いつから学芸員になったのかよく分かりませんが、学芸員と入れておいたほうがアカデミックな感じに受け止められるとでも勘違いしているのではないかとさえ疑ってしまいます。学芸員の資格と学芸員の適性とは別問題。

 学芸員と呼ばれる人たちの仕事といえば、小さな部屋でモノをただ並べて満足している人たち、自分の研究テーマだけに自己満足してしまうオタク型、百科事典丸写し型の企画屋さん、他施設の企画買取型。ある研究会の席上でこんなイメージがあると紹介していました。全てがそうだとは思いませんが、当たっている点も多いのかなーと考えさせられました。大きな施設では思い切った予算を使いながら集客も可能でしょうが、小さな施設においては「思い付きタイプ」の企画展が開催されているケースが増加しているのも事実です。

 財政的に厳しい現状ですが、しっかりした研究に裏打ちされた企画展であれば、市民も理解してくれることでしょう。何かのせいにして、今の博物館は大変なんだとばかり愚痴っていても誰も助けてくれることはありません。

 

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