博物館が学校にやって来た
当館は2000年から「出前授業」を実施しており、博物館資料を活用した普及教育活動を試みています。学校へのダイレクトメールで希望を聞いたり、報道機関を利用して広報していますが、予想していたよりも学校側の反応が鈍いので少々困惑しています。従来の博物館は待ち受け型のタイプが大半でしたが、当館が位置している地理的環境などを考慮すると、博物館の中でただ黙って来館者を待っていたのでは本来の博物館活動ができません。また、学校を離れた子供たちが、地域の中で子供らしく過ごせる居場所があまりにも少ないのが現状です。学校教育の中に博物館活動を位置付けていくことによって、生涯学習施設としての博物館の積極的な活用につながっていくものと考えています。まずは小さな時から、博物館が身近な存在でありたいものです。
博物館の立地している環境は交通アクセスが悪く、12月から2月まで客足が極端に減ります。その穴埋めの意味もあり、平日は職員全員が交替で出前授業に出ています。平日のこうしたサービス活動が休日に家族揃って博物館まで足を運んでくれます。大きな施設ならば、思い切った広告費を出せるかも分りませんが、当館のような小規模施設においては職員が一丸となって動かない限り、集客効果を望むことは厳しいものです。特に後発の施設においては知名度の関係や、先発組が観光会社と連携していることもあり、その中に食い入ることは至難の業です。
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