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2006年8月14日 (月)

消防屯所建築

 八戸やその周辺には消防屯所と呼ばれる古い建築群が数多くみられます。特に岩手県北部から青森県にかけて、大正から昭和に建てられたデザインもユニークなものが多いのです。地元の棟梁たちが見よう見まねで手がけたデザインは今でも斬新さがあり、チョット笑えるようなものもあり、時代の大らかさを感じます。現在、建物は老朽化が著しいものばかりで取り壊されたものも多くありますが、地域を代表する顔として活躍していた時期があります。消防屯所は今では珍しくなった「火の見やぐら」の乗った建物で、屯所を見て育った地元住民にとって愛着のある建物であることは間違いありません。洋風デザインを取り入れた木造2階建てで、1階にポンプを配置し、2階前方に小さなバルコニーを設け、望楼を乗せるのが一般的です。現在のように携帯電話での通報手段が無い当時は、遠方を見渡す火の見やぐらが、火災の早期発見などに大きな役割を果たしていました。1階には、駐車スペースのほか、器具置場や和室・流し台・洗面所を配置。和室には、囲炉裏が設けられ、消防団員たちの休憩や懇談の場として役立っています。この屯所建築の中でも忘れられないものが、荒町にあった居酒屋「加寿良穂」前の屯所です。ネギ坊主のような屋根が乗った建物で、一見するとロシア建築の影響を受けた感じがします。でも、大工がたった一枚の絵葉書を参考にデザインしたという代物なのです。この屯所を眺めながらの「加寿良穂」での一杯は、いつのまにか話題は異国情緒あふれていました。

 八戸は港町でありながら、函館、横浜、神戸とは全く異質の港町文化を作り上げてきました。ハイカラではありませんが、少しだけハイカラな要素を取り入れ、自分たちの暮らしに最も適したデザインを採用する特徴があります。学生時代、小さな路地を曲がるとどこにも洋風建築が見られ、地域の風景として溶け込んでいました。

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コメント

拝啓、初めてお便り差し上げます。
 当方、近代化遺産に興味があり、いろいろと調べておりますが、偶然見つけた八戸の荒町消防屯所がいたく気に入り、ぜひ得意な模型作りをしてやろうと決意しました。そのために、必要な資料集めとして、八戸市の博物館やその他に教えを請うたのですが、資料無しとのことで図面もなければ写真もなしで、これはあかんナとあきらめておりましたところ、先生のHPに出会い、詳しい方が居られたとメール差し上げた次第です。しかも、びっくりしたことに、但東町のモンゴル博物館の館長さんとは・・・・。実は当方の母親は出石出身ですし、シルク温泉にも泊まったこともありますし、先生のHPを読んでいたら、ピンと来るものがありました。辿っていったら想像通りモンゴル博物館にぶつかりました。先生、荒町屯所の写真、図面などの在りかをご存じないでしょうか。もし、少しでもいいですから情報ありましたらお教え頂けたら幸甚でございます。敬具
兵庫県三田市狭間が丘2-8-3 米田誠士

投稿 米田誠士 | 2007年1月 8日 (月) 22時29分

米田様

試験的に作っておりますブログの関係で、頻繁に確認しておらず、連絡が遅くなりました。いろいろなご縁があるものだと感じながら拝見いたしました。荒町の屯所の図面はありませんが、雑誌や写真集に数枚程度の資料がありましたので、郵送いたしますのでご確認ください。

投稿 金津 | 2007年1月15日 (月) 01時33分

金津さま、資料をお送り頂き有り難うございました。別メール届いていますでしょうか。頂いた資料を見て感動しました。もっと欲しくなって、八戸の久木田画伯にお電話を差し上げましたところ、いろいろと情報を頂きました。純朴そうな方で八戸に会いに行きたくなりました。兵庫県の者だと言ったら、モンゴル博物館を知っていますかと訪ねられました。このたびは本当に有り難うございました。

投稿 米田誠士 | 2007年1月17日 (水) 21時51分

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